関係各位
早いもので父華雪が急逝し10か月が経ちました。現在の新型コロナによる日本・世界の惨状を、各種書道展・展覧会が中止となっている我々書道界の先の見えない現状を目にすることなく旅立ったことは、華雪にとって幸せなことだったのかもしれません。 さて、令和2年4月1日をもって新たな一華会が船出いたしました。目の前には荒れ狂う波が押し寄せています。苦難に満ちた船出ではありますが、会員諸氏とともに一歩ずつ確かな歩みで進んでまいる所存です。 故 華雪は、下の挨拶文の中でも述べております通り、「真に、現代に生きる新しき書を創る」ことを目指し、「その為には平素からの古典研究、臨書学書が不可欠であり、それなくしては造形・筆線の鍛錬はかなわない」と自ら実践することで会員に範を示して参りました。 今後は、その遺志を継ぎ、我々会員一人一人が研鑽を積み、精進して参る覚悟です。 どうか、我々会員一同に対しまして、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
一華会は、『今日に生きる、生命感溢れる現代の書』を目指す会です。 1931年生まれの私は、4才の頃から義兄の武田華岳に書の手ほどきを受け、18才まで師事して指導を受けました。1950年(19才のとき)、宇野雪村先生に出会い、師事してから書家を目指して精進を始めました。盟友、八樹青舎氏、喜多村華月氏と、書の結社『青華社』を作り、同志を糾合して、展覧会を開催、また研究会を始めることになるのです。いわば、青華社は、一華会の前身ということになります。 当時は、書の展覧会の開催は数少なく、珍しいことでありました。福山市内の画廊やデパートの催場で、毎年開催してまいりましたが、八樹青舎氏、喜多村華月氏は、二人ともに病に倒れ、残念なことに死別することとなってしまいました。これにより、青華社を一華会と改称することになったのです。 宇野雪村先生に師事してからは、私は奎星会に入会、上田桑鳩先生の指導も受け、やがて奎星展、毎日書道展で受賞を重ねて審査員となり、両展の役員に就任して今日に至っております。
・2024.02.01 : 3月9日・10日 第77回 一華会研修合宿大会(三和協働支援センター) ・2023.11.01 : 1月23日〜28日 第34回 一華会展(ふくやま美術館)
・2024. 7.10〜 8.4 : 第75回毎日書道展(国立新美術館) ・2024. 8.20〜 8.25 : 第75回毎日書道展中国展(広島県立美術館) ・2024. 10.16〜 10.20 : 第35回一華会展(ふくやま美術館ギャラリー) ・2024. 11.1〜 11.8 : 第73回奎星展(東京都美術館)